| 内容 |
1960年代から70年代にかけて、主としてラリーで活躍したA110ベルリネッタで知られるアルピーヌが作った本格的なプロトタイプ・スポーツ。63年のデビューから69年まで一貫してルマン挑戦を続けたが、もっとも成功を収めたのは66年。鋼管スペースフレームに空力を重視したスリークなFRPボディを被せ、アメディ・ゴルディーニがチューンしたルノー・ベースのDOHC1.3リッター・ユニットをミドマウントしたA210は、総合11、12、13位を獲得。同時に熱効率指数賞1〜3位を独占した。 ■著者より■ 青い宝石! その時見たプロトタイプ・アルピーヌは、エッフェル塔の下に集まってくるスポーツカーたちの中にいた。パリからマニクーへ行き、サーキットを走ってくるハードなラリーのスタート地点となるまだ暗い広場には、様々なクルマがエンジンを震わせていた。そんななか、低く細長いアルピーヌは、宝石のように輝くブルーメタリックのボディとゴルディーニのエンジンで存在を主張していた。ルマンに挑戦し続けたアルピーヌには、すべての人が敬意を払っているように見えた。(溝呂木陽) |